【Windows11】「AutoLogon」を使って、PIN・パスワードスキップ
この記事では、Windows11起動時に、入力する4桁数字のPIN、パスワードの入力をスキップできるフリーソフト「AutoLogon(オートログイン)」について書きます。
あらかじめ、ユーザー名とパスワードをソフトに登録することで、次回PC起動時、パスワード・PIN入力をスキップしてくれるソフトです。
インストール不要で利用でき、ユーザーネーム、ドメイン、パスワードの3項目を設定するだけのシンプルなソフトです。「Enable」で有効、「Disable」で無効にします。
自動ログインにすることで、いちいち起動時のロック画面にパスワードを入力する手間が省けます。ちょー時短です。PCを外に持ち運ばない、自分だけしか使わないという場合は、思い切って自動ログインの設定にすると便利です。
具体的には、ロック画面は表示されるものの、すぐに「ようこそ」と表示され、デスクトップ画面が直接開きます。戻したい時は、いつでも戻せます。
僕は、朝起きて一番にPCの電源を入れます。起動している間、トイレにいったり、顔を洗ったりします。席に戻ったら、勝手にデスクトップが表示されているので、すぐに作業を開始できます。
以前までは、「netplwiz
(ユーザーアカウント)」から、自動ログインするように設定していました。
しかし、2023年1月に購入したPC「G-Tune PP-Z-3070Ti (プレミアムモデル)」(記事はこちら)から、なぜかうまくできなくなりました。自動ログインの設定をしても、いざ起動すると「現在接続できません。ネットワークを調べて、後でやり直してください」と表示されて、解除できなくなりました。
色々カスタマイズしているので、何が原因なのか特定するのがめんどくさいです。パスワードは合っているはずなんですけどねぇ…。
調べてみると、「netplwiz
」の方法は、あんまりおすすめではないようです。本ソフトを使った方法に切り替えたところ、以前のPCと同じように、新しいPCでも自動ログインできるようになりました。
本ソフトは、「Windows Sysinternals(ウィンドウズ・シスインターナルズ)」と呼ばれるMicrosoftが公式に出している便利ツールの一つです。Microsoft公式のアプリなので、無名のソフトよりかは、安心感があると思います。
リリース元:Mark Russinovich(マーク・ルシノビッチ)/Windows Sysinternals(ウィンドウズ・シスインターナルズ)
公開日: 2016年8月29日
ダウンロード方法
以下のサイトからダウンロードできます。
アクセスしたら、「Autologon のダウンロード」をクリックします。圧縮ファイルがダウンロードされます。
本ツールは、「Sysinternals Suite」と呼ばれるMicrosoftが提供しているアプリに内蔵されている機能です。主に、開発者向けのツールが詰め合わせになったアプリです。
本アプリを、Microsoftストアからインストールすることでも利用できますが、正直他のツールは、僕みたいな初心者には無縁のツールばかりです。
自動ログインする「Autologon」のためだけに、「Sysinternals Suite」をインストールするのは、少し無駄な感じがします。個別ツールとして、「Autologon」が配布されているので、そちらだけを入手するほうがいいと思います。
ダウンロードした圧縮ファイルを解凍します。解凍ソフトは各自で用意します。僕は、「CubeICE」を利用しています。展開したフォルダーを好きな場所に配置します。
僕は、「ドキュメント
」に「フリーソフト
」というフォルダーを作成して、その中に入れています。一度設定しても削除してしまうと意味がないので、消さない場所に配置しましょう。
初回起動
配置できたら、「AutoLogon
」フォルダーを開きます。中に3つの実行ファイル、1つのテキストファイルがあります。自身のOSに合った実行ファイルを起動します。
以下のようになっています。Windows11を利用している方は、「Autologon64.exe
」だと思います。僕もそうです。「Autologon64a.exe
」は、ARM版のWindowsです。
「AutoLogon」フォルダーに内蔵されているファイル | 種類 |
---|---|
Autologon.exe | 32bit用 |
Autologon64.exe | 64bit用 |
Autologon64a.exe | ARM版Windows用 |
Eula.txt | ユーラ(使用許諾契約書) |
起動すると、ユーザーアカウント制御画面が表示されます。「はい」をクリックします。
初回起動時は、「Autologon License Agreement(Autologon使用許諾契約書)」が表示されます。確認したら、「Agree(同意)」をクリックします。
自動ログインの設定方法
本ソフトが起動します。小さなダイアログです。
ユーザー名(Username)とドメイン名(Domain)は、既に入力されていました。恐らく、現在ログインしている情報が勝手に入力されるんだと思います。
ログインするためにMicrosoftで設定しているパスワードを入力します。間違えないように注意です。
入力できたら、左上にある「Enable(有効)」ボタンをクリックします。
「Autologon successfully configured(Note: The autologon password is encrypted)」とダイアログが表示されれば成功です。「オートログオンの設定に成功したよ~」という意味です。「OK」を押して、ダイアログを閉じます。
「OK」を押すと、勝手にソフト自体が終了してくれます。
わざと間違えたパスワードを入力して、「Enable」を押してみました。「The user narre or password is invalid(ユーザー名またはパスワードが無効です。)」とエラーが表示されました。
「netplwiz」の設定では、パスワードが間違っていても、実際にPCを再起動するまで分かりません。本ソフトは、設定時点で合っているかどうか確認できます。
PCを再起動して、動作を確認する
設定できたら、PCを再起動して実際に確かめてみます。スタートメニュー→電源マーク→「再起動」をクリックします。
本ソフトを設定した後だと、ロック画面で自動的にパスワードが入力されて、デスクトップが表示されます。動画を貼っておきます。
あまりに早くて見逃してしまいそうでしたが、よく見ると、パスワード入力をスキップ…というよりは、自動入力させているという感じでした。動画を撮影して、コマ送りすると、一瞬だけ入力画面が表示されていました。
【注意点】ロック、サインアウトでは表示される
本記事の方法は、パソコンの起動時、及び再起動時のログインを自動にする方法です。
スタートメニュー→ユーザーアイコン→「ロック」や「サインアウト」した後のログイン時には、通常通りパスワードの入力が求められます。
サインアウトをしない人なら関係ない話なんですが、いざという時にはPIN・パスワードが必要になるので、忘れないようにしておきましょう。
元に戻す方法
「やっぱりPIN・パスワード入力したい!」という場合は、「AutoLogon」ソフトを起動します。僕の場合、Windows11(64bit)なので「Autologon64.exe
」です。
「Disable(無効化)」ボタンをクリックします。
「AutoLogon is disabled.(AutoLogonが無効になっています。)」と表示されればOKです。「OK」を押すと、自動的に本ソフトが終了します。
次回PC起動時から再びパスワード・PIN入力が必要になります。
感想
以上、Windows11起動時のパスワード・PIN入力を無効化して、自動ログインしてくれるソフト「AutoLogon」についてでした。
自動入力される前に、Shiftキーを押しっぱなしにすると、自動ログインが一時的に無効になるようです。いざという時に使えそうです。
システムが自動ログオンを実行する前にシフト キーを押したままにすると、そのログオンに対して自動ログオンが無効になります。 コマンド ライン引数としてユーザー名、ドメイン、パスワードを渡すこともできます。
Autologon – Sysinternals | Microsoft Learn
余談ですが、ロック画面に表示される天気、マーケット(株価)、スポーツ(メジャーリーグ)などのウィジェットを非表示にしたい場合は、以下の記事を参考にしてみてください。ごちゃごちゃしたものは消せます。