【Vivaldi】翻訳のメリット・デメリット。Google翻訳と併用がおすすめ
この記事では、ウェブブラウザ「Vivaldi4.0」から搭載された翻訳機能のメリット・デメリットについて書きます。
メリットもある点、ひどいデメリットもあったため、Google翻訳との併用がおすすめです。
2021年6月9日(水)に僕が大好きなウェブブラウザVivaldiが、バージョン4.0になりました。数多くの新機能が実装された中、一番の目玉は、なんといっても標準の翻訳機能です。
英語のサイトを開くと、自動的に翻訳ポップアップが表示されるので、「翻訳」をクリックします。翻訳ポップアップは設定で非表示にすることも可能です。
瞬時に文章が翻訳されます。
4.0へアップデートするだけで使えるようになるので、まだアップデートしていないという方はアップデートしてみましょう。Vivaldi4.0について詳しくは、下記記事を参考にしてみてください。
特徴
実際にVivaldiの翻訳機能を使ってみて、「良いね!」と思った点は、以下の2点です。
デメリットを知りたい方は、こちらに飛んでください。
プライバシーの保護
Vivaldi翻訳の特徴の一つとして、「プライバシーの保護」があげられます。翻訳エンジン「Lingvanex」と提携して、Vivaldiサーバーでホスト(管理)しているため、データを悪用されることなく、翻訳できます。
第三者のサーバーが関わっていると、翻訳結果を収集して悪用される可能性があるようです。その点、ユーザー情報を収集しないVivaldiが管理しているサーバーなので、信頼できるといえるでしょう。
以下、公式サイトの文章を抜粋して紹介しておきます。
Many of us have used translation services from time to time online. But have you ever wondered what happens when you translate web pages or text using services like Google Translate? You may have thought they were private – or at least disappeared when you closed the tab.Nope.
Google has access to every piece of text that you’ve translated. And they have been able to get away with it for years, since users haven’t had many reliable options.
私たちの多くは、オンラインで時々翻訳サービスを利用しています。 しかし、Google翻訳などのサービスを使用してWebページやテキストを翻訳するとどうなるのか疑問に思ったことはありませんか。 プライベートだと思っていたかもしれませんが、少なくともタブを閉じると消えてしまいました。 いいえ。
Googleは、あなたが翻訳したすべてのテキストにアクセスできます。そして、ユーザーには信頼できる選択肢があまりなかったので、彼らは何年もの間それを回避することができました。
Privacy-friendly tool breaks language barriers | Vivaldi Browser
僕は、初めて知ったのですが、Google翻訳はどのサイトを翻訳したかの個人情報を収集しているようです。それが良いか悪いかは個人の判断として、Vivaldi翻訳はそういった情報収集を一切しないと発表しています。
翻訳した情報が筒抜けだなんて、今まで考えたこともなかったのでびっくりでした。
ここでいう「個人情報を収集している」というのは、より良いサービス提供のために、必要な情報を収集しているということです。
この話を聞いて、「Googleは個人情報を集めているから悪だ!」という極端な思考には陥らないように注意です。
Androidでも翻訳できる
Android版Vivaldiでも翻訳機能を利用できます。スマホのブラウザで翻訳機能って見たことなかったので驚きです。Androidだけでなく、Windows、Linux、macOSとVivaldiがリリースされているデバイスなら全て可能です。
Vivaldiアイコン→翻訳をタップします。
翻訳されます。精度も良きです。
デメリット
Vivaldi翻訳を使って感じたデメリットは、以下の2点です。
【修正済み】部分的な翻訳はできない
Vivaldi翻訳はページ全体の翻訳なので、一部分だけ翻訳したい時は別のものを使うしかありません。マウスで選択して、そこだけ翻訳みたいなGoogle翻訳の機能が、今後実装されたら便利だなと思いました。
2021年9月15日に配信されたVivaldi4.2 にて「選択したテキストの翻訳」が可能になりました。文字化けも起こらずに、快適に利用できます。
さらに、2021年12月2日(木)に公開されたVivaldi5.0にて、翻訳パネルも実装されました。翻訳がより快適になるパネルです。
【現時点でも修正されず】結構なサイトで文字化けする
結構な頻度で、サイトの翻訳がうまくいかずに文字化けしてしまいます。Android版Vivaldiでは問題なく翻訳してくれます。パソコン版(Windows)のみで起こる現象です。
下記画像を見たら分かると思いますが、見れたもんじゃないです。ごく一部のサイトだけならまだしも、結構なサイトでこの文字化け現象が起こります。
これが僕の中で大きな致命傷です。Chrome拡張機能のGoogle翻訳では普通に翻訳されます。Vivaldi翻訳で文字化けする度に翻訳機能をオフにして、Google翻訳を使わないといけないのがめんどくさくて仕方ないです。
広告ブロックなどの別のChrome拡張機能が影響してるんじゃないかと思って、無効にしてみたりしましたが、変わりませんでした。僕の何かが悪いのか、Vivaldi翻訳自体の問題なのかは分かりませんが、改善できたらいいなと思います。
現在でもこの問題は改善されていません。僕だけの問題ではなく、Vivaldi翻訳の問題ということが分かりました。早く改善してほしいです。
Vivaldiフォーラムにも、いくつかトピックがたてられています。
参考:翻訳機能改善に向けての提案と質問 | Vivaldi Forum
参考2:ページ翻訳で特定要素に隣接するテキストノードが繰り返し翻訳される | Vivaldi Forum
感想
以上、Vivaldi翻訳の特徴とデメリットについてでした。
まとめるなら、Vivaldi翻訳はプライバシーを考慮してくれる素晴らしいものだが、デメリットもあるので、現時点ではGoogle翻訳との併用がおすすめです。Androidでも翻訳できるのが何気に便利です。まだまだ改善の余地があるので、これからのアップデートが楽しみです。