【Vivaldi】右上の閉じるボタンを押せないようにするCSS
この記事では、「Vivaldi(ヴィヴァルディ)」ブラウザのオリジナルカスタムUI機能を使って、右上にある「閉じるボタン(終了)」を押せないようにする、あるいは存在自体を抹消するCSSについて書きます。
本記事で紹介するCSSを使うことで、ブラウザ右上にある「×」ボタンを無効化できます。
マウスフォーカスして、クリックしても反応しなくする=終了できなくすることが可能です。または、閉じるボタン自体を消し去って、その横にある最大化ボタンを右詰めにすることも可能です。
「最大化しようと思ったら、うっかり閉じるボタンを押してしまう時があるから、そもそも押せないようにしたい!終了する場合は、クイックコマンドやショートカットキー、Vivaldiメニュー内を利用するから、右上の×ボタンは完全にいらない!」という方、参考にしてみてください。
水平タブ、垂直タブどちらにも対応しています。
おまけで、非表示にした場合の代替案をいくつか紹介します。色々な選択肢が用意されている点も、「Vivaldi」の良さだと思います。僕が知っている限り、5つくらいあります。
CSSで非表示にしているだけなので、いつでも元に戻せます。最小化、最大化ボタンはこれまで通り表示します。合わせて非表示にすることも可能です。
本記事は、既にオリジナルカスタムUI機能が有効になっている前提です。まだ有効にしていないという方は、以下の記事を参考にしてみてください。
本記事は、狂ったほどのVivaldiヘビーユーザー向けです。一般のライトユーザーさんには、おすすめしません。閉じるボタンを消すと、かえって不便だと思います。
「×」ボタンを押せないようにするCSS
押せなくするだけのCSS
「バツアイコンは表示したまま、押せないようにしたい!」という方は、以下のCSSになります。ボタン自体を消したい方は、こちらを参考にしてみてください。
/*ブラウザ右上の「閉じるボタン」を押せなくする*/
.window-buttongroup button.window-close {
pointer-events: none !important;
}
上記のCSSを、テキストエディター(Visual Studio Codeや、Windows標準でインストールされているメモ帳アプリなど)でファイルに書き込みます。
ブラウザを再起動して、マウスカーソルを「閉じるボタン」の上に乗せます。本来なら、背景が赤くなり、クリックできるのですが、「pointer-events: none;」で無効化しているので、何も反応しなくなります。
動画を貼っておきます。副作用で、閉じるボタンをダブルクリックすると最大化されてしまいます。これはVivaldiのせいではなく、Windowsの仕様です。
閉じるボタンを見えなくするCSS
「閉じるボタン使わないんだから、見えないようにしてほしい!閉じるボタンがあったスペース分は確保しておきたい!」という場合は、以下のCSSを利用します。
/*ブラウザ右上の「閉じるボタン」を見えなくする*/
.window-buttongroup button.window-close {
visibility: hidden !important;
}
閉じるボタンが消えます。スペース分は残します。
閉じるボタン自体を抹消するCSS
閉じるボタン自体を抹消して、最大化ボタンを右に詰めたい場合は、以下のCSSになります。
/*ブラウザ右上の「閉じるボタン」を抹消する*/
.window-buttongroup button.window-close {
display: none !important;
}
閉じるボタンがスペースごと消えます。最大化と最小化ボタンが右端に詰められます。
水平タブを使っている場合でも一緒です。
【おまけ】ウィンドウ操作ボタン全部非表示
最小化、最大化、閉じるボタン全てを非表示にするCSSも紹介します。
/*ブラウザ右上の「ウィンドウ操作ボタン」全てを抹消する*/
div#header .window-buttongroup {
display: none !important;
}
全部消えます。
閉じるボタン以外で、Vivaldiを終了する方法
本記事のCSSで閉じるボタンを廃止した場合、ボタンからは終了できなくなります。そこで、代わりの終了方法を紹介します。
Vivaldiメニュー
Vivaldiメニュー内に終了ボタンがあります。クリックすると、閉じるボタンを押した時と同じように、ブラウザを終了します。
クイックコマンド
クイックコマンド(デフォルトではF2で起動)内で「終了」と入力すると、コマンドがヒットします。Enterで実行します。
クイックコマンドで終了できるということは、そうです。コマンドチェインにも組み込めます。他の操作と「終了」を同時に実行したい場合は、コマンドチェインの方がいいかもしれません。
終了する前にしておきたいルーティン作業ってありますかね。僕は全然思いつきません。「全てのタブをセッションとして保存」→遅延(その間に名前を決めて保存する)→「終了」とかが使えるかもしれませんね。
指定のタブを開いてから終了する…ってのも使えるかもしれませんね。毎回起動時に、1~9番目の中で開くタブがある場合とかに使えそうです。終了前に次回開きたいタブをアクティブにしてくれるので、次回起動時は、自然とそのページが1番に表示されます。
ショートカットキー
ショートカットキーも設定できます。設定→キーボード→「ウィンドウ」の中にあります。
注意点ですが、単一キーはおすすめしません。マウスがテキスト入力モードになっている時に反応しない場合があるためです。
全てのウェブサイトで動作させたい場合は、修飾キー(Windows+Alt+Ctrl+Shift)と、別のキーの組み合わせがいいかなと思います。Alt+Eとかどうですかね。「End」のEです。
実際の動画を貼っておきます。動画内では、ミスでEscと書いてしまいました。
マウスジェスチャー
マウスジェスチャーにも設定できます。設定→マウス→「終了」と検索すると、コマンドがヒットします。
僕は、マウスジェスチャー大好き人間です。ただし、「終了」コマンドは、うっかり誤作動する可能性もあるので、相性が悪いかもしれません。
タスクバーの右クリック
「Mac」の方は知りませんが、「Windows」の場合は、タスクバーのアイコンを右クリックすると、「ウィンドウを閉じる」項目があります。クリックで全ウィンドウを終了します。
1つ注意点があります。全てのウィンドウを同時に終了…してくれるのかと思いきや、処理上では、順番に閉じているようです。
起動時に開くページを「最後のセッション」にしている場合、ここから同時に複数ウィンドウを閉じることによって、次回複数ウィンドウが同時に復元されるかと思いきや、実際の処理上では順番に閉じているため、復元されるウィンドウは、最後にアクティブだったウィンドウ1つのみになります。
ここらへん勘違いしそうなので注意です。複数ウィンドウを開かない、起動時に開くページを「最後のセッション」にしていない方には関係ないかと思います。
感想
以上、「Vivaldi」のカスタムCSSを使って、右上の×ボタンを押せなくする、あるいは存在自体を消す方法についてでした。やっぱり元に戻したい場合は、書き込んだコードを削除してブラウザを再起動します。
余談ですが、同じようにCSSを使うことで、ツールバーのボタンを好きなアイコンに変更できます。