【Picture-in-Picture Extension】動画をPIPにできる拡張機能
この記事は、PCウェブサイトで見ている動画を、ピクチャーインピクチャー表示にできるChrome拡張機能「Picture-in-Picture Extension (by Google)(ピクチャー・イン・ピクチャー・エクステンション)」について書きます。
ワンクリックで、自由に動画サイズを変更できます。
ありとあらゆるウェブサイト上の動画を、ピクチャーインピクチャーモード(PIP)にできるChrome拡張機能です。
「ピクチャーインピクチャー」とは、動画のサイズを自由に変更して、画面の好きな場所に配置できる機能です。動画部分を切り抜いた感じです。
最前面で動画だけのポップアップが表示されます。他のウィンドウを操作していても、ピクチャーインピクチャーウィンドウが、一番手前にきます。動画を流し見しながら、作業したい時に便利な機能です。
「YouTube」の場合は、動画プレーヤー上を、2回右クリックした時に表示されるメニュー内にある「ピクチャーインピクチャー」をクリックすることで、ピクチャーインピクチャーにできます。
「YouTube」のように、全ての動画サイトで用意されている機能ではありません。例えば、2023年12月時点で、PCブラウザの「Amazonプライムビデオ」では、ピクチャーインピクチャー機能が用意されていません。
本拡張機能を利用することで、様々な動画サイトでピクチャーインピクチャー機能を利用できるようになります。ショートカットキーも用意されています。
リリース元:Google(GitHubはこちら)
記事執筆時のバージョン:1.11(2022年9月15日)
インストール方法
Chromeウェブストアからインストールできます。
本拡張機能は、Chrome拡張機能のみのリリースで、Firefoxアドオンはありません。類似アドオンを軽く探してみましたが、ありませんでした。
そもそもFirefoxベースのブラウザでは、標準で様々な動画サイトのピクチャーインピクチャー機能に対応しています。
動画を再生すると、動画内のどこかに「この動画をポップアウト」というボタンが表示されます。クリックするとピクチャーインピクチャー表示にできます。僕が試したところ、「YouTube」と「Amazonプライムビデオ」でできました。
「Chromeに追加」をクリックします。
「拡張機能を追加」をクリックします。
拡張機能のオーバーフローメニュー内に追加されればOKです。
使い方
ピクチャーインピクチャーにする方法
ピクチャーインピクチャーにしたい動画サイトにアクセスします。試しに「Amazonプライムビデオ」でやってみます。動画の再生プレーヤーを開きます。再生中でも一時停止中でもできます。
インストールした「Picture-in-Picture Extension()」アイコンをクリックします。
デフォルトではパズルアイコンの中にあるオーバーフローメニューに隠されていると思います。頻繁に利用する場合は、拡張機能の右横にあるピン留めアイコンをクリックすることで、ツールバーに直接表示できます。
見ている動画がピクチャーインピクチャー表示になります。「Amazonプライムビデオ」の場合、著作権の問題でスクリーンショットするとき真っ暗になりました。実際見ている画面では、ピクチャーインピクチャーウィンドウ内で動画が再生されます。
タブのほうは、真っ暗、あるいは用意されているサムネイル画像に切り替わります。同時に再生されるわけではなく、動画をポップアップとして抜き出したという形です。
ピクチャーインピクチャーの操作方法
ピクチャーインピクチャーにしたウィンドウは、PC画面上の好きな場所に配置できます。ウィンドウ内をマウスでドラッグ&ドロップします。
サイズも自由に調整できます。ウィンドウの端っこにマウスを乗せると、カーソルアイコンが変わるのでドラッグ&ドロップします。
ピクチャーインピクチャー内で再生・一時停止できます。使っているブラウザやバージョンによっては、再生・一時停止ボタンだけでなく、プログレスバーや音量のミュートボタンなどが表示される時もあります。(例:Vivaldi)
開いているタブのほうで動画を一時停止すると、ピクチャーインピクチャーのほうも一時停止されます。
ピクチャーインピクチャーの解除方法
ウィンドウ内にマウスを置くと、画面が暗くなります。中央の「タブに戻る」か、右上の「×」ボタンを押すことで解除できます。あるいは、再度「Picture-in-Picture Extension (by Google)」アイコンを押すと、解除されます。
開いているタブを閉じることでも、自動的にピクチャーインピクチャーが解除されます。逆を言えば、ピクチャーインピクチャーにしたからといって、開いているタブを消してはいけません。ピクチャーインピクチャーにしてタブは開いたままにする必要があります。
ショートカットキーを変更する方法
Chromeのアドレスバーに「chrome://extensions/shortcuts
」を貼り付けて、Enterで開きます。
chrome://extensions/shortcuts
拡張機能のショートカットキーページが表示されます。「Picture-in-Picture Extension (by Google)」を探して、鉛筆マークを押して、好きなショートカットキーを入力します。
デフォルトでは、Alt+Pになっています。動画再生画面でショートカットキーを押すと、自動的にピクチャーインピクチャーになります。
設定
拡張機能アイコンを右クリック→「オプション」をクリックします。
「Picture-in-Picture Extension (by Google)」のオプションページが表示されます。
「Opt-out of Google Analytics」にチェックすることで、Googleのデータ収集を拒否できます。
本拡張機能は、Googleが開発していて、デフォルトでは「ユーザーのアクティビティ」が収集されるようになっています。Chromeウェブストアの「プライバシーへの取り組み」タブを見てみると、「ユーザーのアクティビティ」の例として、ネットワーク監視、クリック、マウスの位置などが挙げられていました。
これらの情報を提供したくない場合は、「Opt-out of Google Analytics」にチェックを入れます。
本拡張機能を使ってもピクチャーインピクチャーにできないサイトの対処法
本拡張機能を利用してもピクチャーインピクチャーにできない動画サイトがあります。僕の場合、「Tver」のライブ配信(サッカーなど)で、利用できませんでした。
その場合、ウェブサイト自体を、ピクチャーインピクチャーにする「Picture-in-Picture any site(ピクチャー・イン・ピクチャー・エニー・サイト)」拡張機能を使うことで、もしかしたらできるかもしれません。詳しくは、下記記事を参考にしてみてください。
感想
以上、PCのウェブサイトで見ている動画をピクチャーインピクチャー表示にできるChrome拡張機能「Picture-in-Picture Extension (by Google)(ピクチャー・イン・ピクチャー・エクステンション)」についてでした。
動画の再生速度を変更できるChrome拡張機能「Video Speed Controller」などとも併用できます。