【Package Name Viewer】アプリパッケージ名を調べるAndroidアプリ
この記事では、インストールしているAndroidアプリのパッケージ名を調べられるアプリ「Package Name Viewer」について書きます。
CSVファイルで出力できます。
自分のAndroidスマホにインストールしているアプリのパッケージ名を、一覧表示してコピーできるAndroidアプリです。ユーザーアプリケーション、端末にデフォルトでインストールされているシステムアプリケーションに分けて、一覧表示できます。
アプリ名やパッケージ名の検索もできます。選択したアプリのパッケージ名を、CSVファイルとして出力できます。パソコンにデータとして送りたい場合に便利です。
ADB(Android Debug Bridge)コマンドを使って、いらないシステムアプリを削除する時などに便利です。アプリのパッケージ名は、普段目に見えず、特殊な方法を使わないと確認できません。
調べたところで、パッケージ名は英数字の羅列になっていて、一文字でもミスったら、ADBコマンドで正常に削除できません。本アプリを使うことで、サクッと調べられます。さらに、まとめてCSVファイルに出力できるため、入力ミスも減るかと思います。
リリース元:csIng
記事執筆時のバージョン:3.3.1(2023年12月11日)
インストール方法
「Google Play」ストアからインストールできます。Androidスマホの「Google Play」アプリを起動して、「Package Name Viewer」と検索します。緑の目アイコンを目印にして、見つけたら「インストール」をタップします。
使い方
インストールできたら、アイコンをタップして起動します。
アプリが一覧表示されます。アイコン、アプリ名、パッケージ名がセットで表示されます。上部のタブで、ユーザーアプリケーションとシステムアプリケーションを切り替えられます。
パッケージ名のコピー
アプリをタップすると、ダイアログが表示されます。アプリの名前とパッケージ名を確認できます。「コピー」ボタンをタップすると、パッケージ名がクリップボードにコピーされます。
メモ帳などに貼り付けられます。PCと共有したいなら、同期した「Vivaldi」ブラウザのメモ、「Simplenote」、「Google Keep」などが便利だと思います。
アプリケーション名、パッケージ名、起動状態が貼り付けられます。パッケージ名だけのコピーはできません。パッケージ名だけコピーしたい場合は、こちらで解説しているCSVファイルで出力します。
「詳細」ボタンをタップすると、設定アプリに飛べます。
複数選択してコピー
アプリ名の右横にある「」ボタンで複数選択できます。タップして「」になれば選択完了です。複数選択した状態で、ページ中央下にある「」ボタンをタップすると、一括コピーされます。
アプリ名やパッケージ名で検索
右上の「」ボタンでアプリ名、パッケージ名を検索できます。検索欄に入力して、候補をタップしたら、該当場所に飛んでくれます。例えば、ドコモ関連のキャリアアプリを見つけたい時は、「ドコモ」や「docomo」といった感じで検索するとヒットします。
CSVファイルとして出力
Excel(スプレッドシート)のCSV拡張子としてエクスポートできます。PCと共有できるメモ的なツールを活用していない方は、CSVファイルでエクスポートして、ファイルをPCに転送すると、ADBコマンド等で利用しやすいかと思います。
ただし、Android11以降や使っている機種によっては、エクスポートしても通常の方法ではCSVファイルを取り出せず、どうしようもない可能性があります。開発者向けオプションのUSBデバッグをオンにすることで閲覧できます。
画面右上にある「CSV切り替え()」ボタンをタップします。
画面下部に「CSVモードのエクスポートに切り替える」とトースト通知が表示されます。
パッケージ名を出力したいアプリを複数選択(チェック)します。中央下にある「」ボタンをタップします。
初回の場合は、アクセス許可のポップアップが表示される可能性があります。「許可」をタップします。
出力完了のポップアップが表示されます。
使っているAndroidのバージョンや、本アプリのバージョンによっては、保存場所が異なるかもしれません。僕の「Galaxy S8(確かAndroid8か9)」と「Google Pixel 7a(Android11以降)」、「HUAWEI MediaPad M5 lite 8」で試した結果を貼っておきます。
<!--Google Pixel 7a(Android11以降)-->
内部ストレージ/Android/data/com.csdroid.pkg/files/pkg/〇〇.csv
<!--Galaxy S8(確かAndroid8か9)-->
内部ストレージ/pkg/〇〇〇.csv
<!--Huaweiのタブレット-->
内部ストレージ/Download/pkg/〇〇.csv
Android11(2020年9月公開)以降だと、セキュリティの影響か、内部ストレージの「Android/data
」内が閲覧できなくなりました。
試しに、「Google Pixel 7a」スマホに入っているGoogle純正のファイラーアプリ「Files by Google」で見てみると、「data
」フォルダー内に「ファイルはありません」と表示されました。実際は各種アプリデータがあります。
中身が見れないので、CSVファイルをクラウドにアップロードして、PCに共有できません。内部ストレージ直下に保存された場合は見れますが、「Android/data
」内に保存された場合、太刀打ちできません。
方法としては、開発者向けオプションを有効にして、USBデバッグをオンにします。オンにした状態で、PCと接続すると「Android/data
」内を閲覧できます。
USBデバッグを有効にするのがポイントです。オンにしていなかったら、接続しても中身が表示されません。
「com.csdroid.pkg
」内にあるフォルダーを辿っていくと、エクスポートしたCSVファイルがあります。
そもそも内部ストレージ自体表示されない場合は、USB接続した時に表示される「Androidシステム」の接続用途が、「このデバイスをUSBで充電中」になっている可能性があります。タップして「ファイル転送」に切り替えます。
恐らくアプリのパッケージ名を調べたい方は、プリインストールされているキャリアアプリをADBコマンドで強制削除したいみたいな方が多いと思います。
ADBコマンドを使うには、自然と開発者向けオプションを有効にして、USBデバッグをオンにする必要があるので、あえて本記事で詳しく解説する必要はないかなと思います。
開発者向けオプションを有効にする方法は、以下の記事を参考にしてみてください。
USB接続してファイルを転送したり、クラウドサービスを活用して共有できます。
スプレッドシートなので、並べ替えや絞り込みなど自由にできます。
状況によっては、日本語が文字化けします。本アプリの不具合ではなく、文字コードの影響です。
ダウンロードしたCSVファイルを右クリック→プログラムから開く→「メモ帳」で開きます。メモ帳がない場合は、「別のプログラムを選択」をクリックして、メモ帳を選択します。
メモ帳が開くので、上部の「ファイル」→「名前を付けて保存」をクリックします。
ファイル名は何でもいいのですが、重要なのはエンコードの部分です。「UTF-8
」や「ANSI
(アンシー)」に変更します。
「UTF-8
」で文字化けしていた場合は、「ANSI
」にすることで治る…といった感じで、別の文字コードにします。
拡張子は、「.csv
」のまま変えないようにします。「保存」をクリックします。保存したCSVファイルを開くと、正常に日本語が表示されると思います。
余談ですが、2023年8月から僕は、無料で使えるOfficeソフト「ONLYOFFICE」を利用しています。本ソフトでCSVファイルを開くと、ダイアログが表示されて、文字コードと区切り記号を選択できます。
わざわざメモ帳などで、別の文字コードに保存しなくても、ここで適切な文字コードを選ぶと、文字化けさせずに開けます。
ADBコマンドを使って、キャリア・システムアプリを削除する方法
アプリのパッケージ名を活用して、プリインストールされているシステム・キャリアアプリをアンインストールする方法は、以下の記事を参考にしてみてください。
感想
以上、インストールしているAndroidアプリのパッケージ名を調べられるアプリ「Package Name Viewer」についてでした。
システムアプリを削除するのに、サクっとパッケージ名を調べられるので便利です。
調べるだけでなく、そのままCSVやメモ帳に出力して、PC上で活用できる点がいいなと思います。表示するだけだったら、自分で書きうつす必要があり、パッケージ名のような英数字の羅列は、大変だと思います。一文字でも間違えたら機能しません。