「Google AdExchange」などの広告勧誘メールに注意せよ!
この記事では、サイト・アプリ運営者向けGoogle認定パートナーから、「Google ADX(Google AdExchange)」の勧誘メールがきた時の注意点・デメリットについて書きます。
ブログがある程度大きくなると、色々な企業さんから来ます。
1年前くらいから、「Google AdExchangeと提携しないか?」というメールが来るようになりました。送ってくる企業は、まちまちなんですが、共通して「サイト運営者向け認定パートナー(GCPP)」と名乗っています。
以下の間隔で来ました。これ以外にも来ていたんですが、削除しちゃいました。アルファベットは頭文字ではなく適当です。A社からよく来ます。
2022年6月6日 | 株式会社A |
2022年8月4日 | 株式会社B |
2022年9月20日 | 株式会社C |
2022年10月13日 | 株式会社A |
2022年11月12日 | 株式会社D |
2022年11月29日 | 株式会社A |
「サイト運営者向け認定パートナー(GCPP)」とは、Googleが認めた特別な企業のことです。企業は、こちらから確認できます。歴戦の猛者って雰囲気がしてかっこいいですね。当サイトに送ってくる企業も含まれています。
「Google AdExchange(グーグル・アド・エクスチェンジ)」とは、その認定パートナーだけが認められた専用のプロダクトのことです。
誰でもブログさえ持っていれば申請できる「Googleアドセンス」と違って、特別なオファーがあったブログだけが利用できる秘密の広告ということです。
これだけ聞くと、「え?うちのサイトが、ついに上の存在に、認められたの!?嬉しい!早速提携しよう!」と思うかもしれません。しかし、よく調べてみると、メリットもある分、デメリットもあることが判明しました。
結果、ナポリタン寿司は、色々な認定パートナーからお誘いメールをいただきますが、全部断っています。現在もアフィリエイトと、Googleアドセンスのみです。そして、今後も提携するつもりはありません。僕には必要ないと判断しました。
招待されたからといって、すぐに飛びつくのではなく、自分にとって本当に有益なのか考えましょう。
本記事は、結局「Google AdExchange」を提携していない外部の人間の意見です。
あくまで、僕個人の意見なので、実際には提携しないと分からないことばかりです。そこまで信じずに、自分がやりたいと思ったら、一度相談して情報収集するのがいいと思います。
こんなメールが半年前くらいから来るようになった
2022年に入ってくらいから、当サイトに、ちょくちょく以下のようなメールが来るようになりました。企業を特定できないように、一部修正・隠しています。
【件名】広告収益向上に向けたGoogle ADXのご提案について
突然のご連絡失礼致します。私、株式会社〇〇〇の〇〇と申します。
この度サイト「ナポリタン寿司のPC日記」を拝見しGoogle広告のご掲載をご提案させて頂きたく、ご連絡させて頂きました。弊社はGoogle認定パートナーとして「GoogleAdExchange」というサービスを扱っており、(略)
今回は、以下内容を是非ご提案させて頂きたく思っております。
トピック
①「GoogleAdExchange」とは
②収益性の高い広告箇所、新広告フォーマット、広告枠のご提案
③他メディアでの成功事例
④googleの純広告配信お時間がございましたら、ご挨拶も含めまして、一度お打ち合わせのお時間を頂戴できますと幸いです。ご検討の程、何卒よろしくお願い申し上げます。
当サイトに送られてきた「サイト運営者向け認定パートナー(GCPP)」を名乗る企業様からのメール1
別の企業様からは、以下の感じで来ました。
【件名】ナポリタン寿司のPC日記 “【CPM25%~40%上昇】GoogleAdxロジック改修の実績"
お世話になっております。 株式会社〇〇の〇〇です。 弊社は国内数社のGoogle認定パートナ―(略)
「ナポリタン寿司のPC日記」を拝見し、類似メディア様の実績を基に収益シミュレーションを作成致しました。
——————————————————
オーバーレイ:月間約70,000円
レクタングル:月間約42,000円
※月間70万PVと想定した場合の収益です。
※配信期間の指定等はございません。
※その他広告サイズも発行可能です。(PC枠も可)
——————————————————直近ですとGoogle AdExchangeのロジック改修により、全体CPM25%~40%向上しております。自社プロダクトアップデートによりオーバーレイ枠でCPM約〇倍上昇しているメディア様もございます。
他にも収益を上げる施策やユーザー獲得支援、直近のトレンド共有なども行っておりますので、一度お打合せのお時間を頂きたいと存じます。
当サイトに送られてきた「サイト運営者向け認定パートナー(GCPP)」を名乗る企業様からのメール2
弊社と提携すると、「収益が増えるかも」だの、「広告の管理の手間が減る」だのと、あれやこれやとメリットが記載されています。企業によっては、別途でPDFが添付されており、さらに詳細に書かれている場合もありました。
最初に来た時は、「え!?しゅ、収益が増えるの🫣(じゅるり)」と不覚にも思ってしまいました。皆さんも給料上がるって言われたら、「お!?」って思っちゃいますよね(多分)
「Google Ad Exchange」のデメリット
僕は騙されやすいタイプなんですが、なぜかこのメールが来たとき、一歩冷静になりました。
いきなり返信するのではなく、まず情報を集めようということで、インターネットで調べました。しかし、ほとんど情報が出てきませんでした。あったとしても、メリットだけです。僕が知りたいのはデメリットです。
これじゃー意味がないと思い、忙しいということを承知で、とある大ベテランブロガーさんに連絡させていただきました。一言返信もらえたら万歳、いいねもらえたらラッキー、スルーされるのが普通…という気持ちです。
そしたら、まさかの長文で回答をいただきました。思いっきり名前出して大好きアピールしたいですが、内容が内容なので、伏せておきます。
その方から教えていただいた「Google Ad Exchange(グーグル・アド・エクスチェンジ)のデメリットは、以下のとおりです。
- AdSenseと競合させるため広告表示が遅くなる
- 手数料がとられる
- 必ず売上が伸びるとは限らない
- 広告収益が分散する
- GCPPの方をアカウントに追加する形になるのでPVや売上情報が全流出する(よほど信頼できない限り、嫌だ)
- 今後の売上報告、広告枠の相談等、GCPPの方とのやり取りが発生する
「業者はノーリスクで売り上げ確保できる可能性があり、私たちブロガーは、売上が上がる保証はないのに、手数料は確実に取られる」とのことです。
あくまで、挙げたデメリットは、僕が聞いたブロガーさんからの意見です。本当に、その通りなのかどうかは分かりません。全部嘘かもしれないし、一部は合っているかもしれません。
迂闊に信じるのではなく、あくまで参考程度にとどめてください。僕は、自分で調べた情報と照らし合わせて、信じるに値する情報だと判断しました。
正直言っちゃうと、メリット・デメリットは二の次でした。先輩が、提携しているかどうかだけ知れたら、万々歳と思っていました。提携しているかどうかが、全てな答えだと思ったからです。
まさか、ここまで的確にデメリットを教えていただけるとは思ってもいませんでした。感謝しかありません。
AdSenseと競合させるため広告表示が遅くなる
僕は現在アドセンスやそのほかの広告配信サービスを利用しています。そこに追加で「Google Ad Exchange」が入ってくると、より広告表示が遅くなるのは明白です。
「Google Ad Exchange」だけ利用するなら、いいかもしれません。
手数料がとられる
ここが「Google Ad Exchange」の最大デメリットかなと思います。調べても、手数料何パーセントかは公表してないんですよね。僕の調べ方が悪いだけかもしれませんが…。
ちょっと考えたら、「タダで手伝ってくれるわけないよな。提携企業側にも何かしらのメリットがあるから、持ち掛けてきているんだよな」と分かるんですが、調べても出てこないから、「もしかしたら、ボランティアで善意100%なのかな」なーんて思っちゃいましたね。そんなわけはないですよね。
先輩から具体的な数値(パーセント)を教えていただきましたが、僕自身、真相は知らないので書きません。まぁ、そのくらいなんだろうなという数値でした。
売り上げの何パーセントを手数料で取る…って感じじゃないんですかね。それなら、まだいいんですけどね。売上0円だったら、手数料も0円みたいな。売上100円だったら、そのうち10%の10円を貰うよ的だったら、まだ考える余地があります。売上0円でも手数料は固定で取る…だったら嫌ですね。
必ず売上が伸びるとは限らない
「手数料は必ずとられる。だけど、こっちの売り上げ(広告収入)が上がるかは不確定」とのことです。
言われてみれば確かにって感じです。まぁ提携した暁には、企業が色々頑張ってくれそうなので、あんまり心配しなくてもいいかもですけどね。
手数料100円だとして、売り上げが5万増えたら万歳ですが、10円しか増えなかったら、いやマイナスやん!ってなります。
広告収益が分散する
「Google AdSense」と「Google Ad Exchange」は管理が別だった気がする…とのことです。本人も曖昧な感じだったので、これは間違っているかもしれません。
本当だった場合、管理画面が別々で、色々見る項目が増えるのは手間だなと感じました。アドセンスで十分って感じです。
PVや売上情報が全流出する
提携する以上は、自身の情報を開示する必要があるようです。PVや今月の売り上げなど、包み隠さず企業に言わないといけないのは嫌ですね。PVだけなら全然いいんですけどね。収入はちょっと…。
今後の売上報告、広告枠の相談等、GCPPの方とのやり取りが発生する
これは、先輩に聞く前から感じていました。
やっぱり、手間が増えるのは大きなデメリットですよね。人見知りのコミュニケーション苦手な僕には、メール上のやりとりだけでも相当な負担です。
もーすごいんですよ、企業の方って。言葉遣いも丁寧で、かっこいいんですよ。憧れます。その一方、僕は何歳になっても「恐竜どーん!飛行機ぶーん!」なので、メールのやりとりが疲れます。毎回、単語をググって、この言葉の敬語は…って頭を抱えています。
勉強しとけばよかった…と後悔はしませんが、敬語をしっかり話せていたら、こういった企業様との会話も楽ちんだったのかなとは思います。
一方的に送られてくるメールだけでも疲れて、返信するのも疲れて、さらにそこから色々なやりとりが発生するって思うと、僕には無理だなと感じました。
もともとブログを選んだのは、「一人で、もくもく作業できるから」だったので、今後もなるべく一人がいいなと思います。
「Google Ad Exchange」のメリット
同じく先輩から教えていただきました。メリットは、大きく以下のとおりです。
- AdSenseと競合させることでオークションプレッシャーがかかり、広告の収益向上が見込める
- 通常のAdSenseでは許可されていない表示方法を利用できる(一定時間ごとにリフレッシュして、別の広告に差し替える機能など)
- 広告のことは、全部企業に任せられる。自分は記事作成に注力できる
これ以外にもあるかもしれませんが、「いや、こんだけしかメリットないんかーい!」って印象です。
広告の収益向上が見込める
これが何よりのメリットだと思います。
今の月収より、数万プラスされる可能性もあります。本当に増えるかはやってみないと分かりませんが、同じ作業量(記事作成量)で収入だけが増えると、そりゃ嬉しいと思います。
ただ、デメリットでも解説した通り、増える額<手数料だと意味がありません。マイナスです。増える額にもよりますよね。100円しか増えないなら、やりとりの手間や情報流出のデメリットのほうが大きいと思います。
AdSenseにない表示方法を利用できる
アドセンスにはない広告表示方法が利用できるのは、魅力的だと感じました。
ウェブ上でゲームプレイできるようなサイトで効果が大きいようです。
ブラウザをリロードしないので、1ページの滞在時間が長くなります。通常のアドセンスだと画面が切り替わるまでは、ずっと同じ広告なので興味なかったら押されません。一方で、自動的に切り替わってくれるタイプの表示方法だと、どれかは読者にハマりそうなので、収益率が高そうだと感じました。
記事作成に注力できる
記事作成に注力できるってのは、僕にとって、あまりメリットに感じられませんでした。提携していない現在でも、そこまで広告管理が手間じゃないためです。9割ブログ、1割広告管理みたいな感じなので、メリットが薄いです。
結果、全部お断りしています
教えていただいたメリット・デメリットを照らし合わせた結果、断ることにしました。僕にとっては、デメリットのほうが大きいと感じました。
最後の決め手となったのが、「断ったのに、何度も同じ企業から来る」という点です。これが、なんだかんだ不信感を覚えました。
1回目にI社の佐藤さん(仮名)って方から来たので、丁寧に断りました。その数か月後、同じ企業の田中さん(仮名)から来ました。断りました。次は高橋さん(仮名)って感じで、断っても断っても定期的に来ます。
僕が断りの返信をして、「分かりました」的な返信がないのも、気になりました。1人だけ返信してくださった担当者がいて、その時はスッキリした気持ちでやりとりを終了できました。ほとんどがノー返信です。
「とにかく、数うちゃ当たるだ!営業攻撃しまくれ!」→「断られたか。次だ次!返信?んなもんするか!断ってきたやつに言うことなんかねぇよ!」みたいな雰囲気を感じられました。
事実、そうだと思いますが、スッキリしないやりとりが多かったです。僕だって、悪口やよく分からないメールが来たらスルーしますが、僕の返信はそこまで悪い内容ではないはずです。自分なりの敬語ですし、「申し訳ございませんが、ご遠慮させていただきます」的な感じですし…。
社内にとって断られたという不利益な情報は共有したくないのかもしれませんが、僕からしたら、「担当者変えて、ばんばん送ってこないでほしい!情報を共有して、僕をブラックリストに入れてほしい!」と思います。勘弁してほしいです。
感想
以上、「サイト運営者向け認定パートナー(GCPP)」を名乗る企業様から来た「Google Ad Exchange(グーグル・アド・エクスチェンジ)」の勧誘メールについてでした。
デメリットをあげているブログ記事が、日本語で見つからなかったので書きました。
ただ、僕自身、何回かやりとりはしましたが、一回も本格的には話していないので、全部憶測になります。1回は話してから真相を確かめろって話なんですが、コミュニケーション苦手すぎて…。だから、あんまり信じないでくださいね。
自分で相談して、確かめるのが一番だと思います。僕のブログだと、たまたま合わないと思っただけで、相性が良いブログもあると思います。自分に合うかどうかゆっくり考えてみましょう。