【Chrome】F1の「Google Chrome ヘルプ」を無効化する方法

この記事では、Chromeで、F1を押したら新しいタブで開かれる「Google Chrome ヘルプ」ページを無効化する方法について書きます。
キーに別の機能を割り当てるソフト「AutoHotkey」を使います。
キーやマウスに別の機能を割り当てるWindowsのフリーソフト「AutoHotkey」を使うことで、Chrome上のF1キーを、無効化・または別のショートカットキーに割り当てることができます。
2022年4月17日に、以下の記事を書きました。この時、「ChromeでF1を押したら、何が表示されるんだろう?」と思い、試してみると、Edgeと同じようにヘルプページが開かれることに気づきました。
僕は、Chromeをメインに使っていないので、このままでも気にならないのですが、どーせなら…ということで無効化してみます。
「AutoHotkey」と呼ばれるWindowsのフリーソフトを使うことで可能です。Chromeが起動している時だけ、F1キーを無効化、あるいは別のキーに割り当てることが可能です。Ctrl+Vといった複数キー割り当てもできます。
Windowsのエクスプローラー上で、F1を押したら、ヘルプページが開く機能を無効化する記事も書いています。気になった方は、参考にしてみてください。
Chromeのヘルプページ(F1)を無効化する手順
AutoHotkeyの導入
キーに別の機能を割り当てるソフト「AutoHotkey」を導入します。既に導入している方は、スキップしてOKです。
下記サイトからインストールできます。
「Download」をクリックします。

「Download Current Version」をクリックします。

ダウンロードが完了したら、起動します。

「Express Installation」をクリックします。

すぐインストールが終わるので、「Exit」をクリックします。

インストールは完了です。
コードの記述
「AutoHotkey」は、コードを専用のファイル(ahk)に書き込んでいくことで動作します。プログラミングと一緒です。
専用のファイルを作成します。
エクスプローラーの空いているところを右クリック→新規作成→「AutoHotkey Script」をクリックします。既に、「EdgeのF1を無効化する記事」を読んでくださっていて、ファイルを作成している場合は、その中に新しく追記する形でOKです。

今後ずっと保存することになるので、適当な場所ではなく、ドキュメント→「AutoHotkey」フォルダーといった専用の場所を用意するといいかなと思います。
作成できたら、好きな名前にします。
ここでは例として「Chrome上のF1(ヘルプページ)を無効化」にしてみます。今後、本記事で紹介するコード以外を自分で追記していく場合は、まとめて「AutoHotkeyコード.ahk」とかでいいと思います。

右クリック→「プログラムから開く」をクリックします。この時、メモ帳が候補に表示されていたら、「メモ帳」をクリックします。

エディターソフトを選択してOKをクリックします。「Visual Studio Code」やメモ帳がおすすめです。ここでは、メモ帳にします。

開けたら、既に数行コードが書かれていると思います。注意書きみたいな感じなので、削除しても構いません。そのまま改行して書いても問題ありません。
書き込むコードは、以下のようになっています。丸々コピペします。最初の数行のコードは、おまじないコードです。既に記述している方は、書かなくてOKです。
;おまじない。とりあえず書いておくと便利コード
#SingleInstance, Force
SendMode Input
SetWorkingDir, %A_ScriptDir%
;Chrome上でF1キーを無効化するコード
#IfWinActive,ahk_exe chrome.exe ;Chromeが起動しているだけ動作させる
F1::Return ;F1を無効化
#IfWinActive

「#IfWinActive,ahk_exe chrome.exe」は、「Chromeが起動している時だけ発動する」という意味です。これにより、他アプリにフォーカスされている時は、動作しません。
「Return」が「無効化」という意味です。正確には他の意味もあるんですが、ここでは無効化の役割を担ってくれています。
コードの保存・実行
コードを書き込めたら、ファイル→保存をクリックします。

ahkファイルをダブルクリックして実行します。

タスクトレイにアイコンが表示されればOKです。マウスを乗せると、作成した名前が表示されます。この時にエラーが表示されて、実行できない場合は、コードに間違いがあるので、もう一度見直してみましょう。

コードが実行されている間は、Chrome上でF1キーが無効になります。あくまでChrome上だけで、他アプリでは、通常通りF1が使えます。実際に使ってみた動画を貼っておきます。
キー自体を無効化しているので、仮想キーボード上でも、F1を押していないことになっています。
無効化ではなく、別の機能を割り当てたい場合
上記コードの「F1::Return ;F1を無効化」の「Return」の部分を、好きなキーに置き換えることで、別のキーに割り当てられます。書き方にはルールがあるので、詳しくは、下記記事を参考にしてみてください。ようこそ、AutoHotkeyの沼へ!
F1に新しいタブを開く「Ctrl+T」を割り当て
例えば、新しいタブを開くCtrl+Tを割り当てたい場合は、以下のようになります。AutoHotkey上では、「^t」が「Ctrl+T」という意味です。
;おまじない。とりあえず書いておくと便利コード
#SingleInstance, Force
SendMode Input
SetWorkingDir, %A_ScriptDir%
;Chrome上でF1キーをCtrl+Tに割り当てるコード
#IfWinActive, ahk_exe chrome.exe ;Chromeが起動しているだけ動作させる
F1::^t ;Ctrl+Tに割り当て変更
#IfWinActive

F1にタブを閉じる「Ctrl+W」を割り当て
タブを閉じる「Ctrl+W」を割り当てる場合のコードも書いておきます。
;おまじない。とりあえず書いておくと便利コード
#SingleInstance, Force
SendMode Input
SetWorkingDir, %A_ScriptDir%
;Chrome上でF1キーをCtrl+Wに割り当てるコード
#IfWinActive, ahk_exe chrome.exe ;Chromeが起動しているだけ動作させる
F1::^w ;Ctrl+Wに割り当て変更
#IfWinActive
スタートアップに登録
このままだと、PC起動時に毎回ファイルを実行しないといけません。スタートアップに登録しておくと、次回以降も自動起動してくれるので便利です。
作成したファイルを右クリック→「ショートカットの作成」をクリックします。

エクスプローラーのアドレスバーに以下のパスを貼り付けて移動します。
shell:startup
スタートアップフォルダーが開くので、この中に作成したショートカットアイコンを移動します。

これで、Windows起動時に自動起動してくれます。
終了
タスクトレイのアイコンを右クリック→Exitをクリックします。以前と同じように、ChromeでF1が使えるようになります。

感想
以上、Chrome上で、F1を押したら開く「Google Chrome ヘルプセンター」を、AutoHotkeyを使って無効化する方法についてでした。
AutoHotkeyは、かなり便利なソフトなので、ぜひ色々試してみてください。当サイトでもいくつか記事を書いているので、気になったらカテゴリー→AutoHotkeyを調べてみてください。