「ChatGPT」をLINEのトークとして利用する方法
この記事では、質問に対して、AIが答えを教えてくれる自然言語処理サービス「ChatGPT(チャット・ジーピーティー)」を、スマホのLINEアプリで利用する方法を書きます。
米国時間の2023年3月1日(水)に、「ChatGPT(チャット・ジーピーティー)」が、APIの提供を開始しました。(記事はこちら)
「ChatGPT」は、利用者側の質問に対して、人間が話すような自然な文章で、答えを返してくれるサービスです。今までは、サイト上でしか動作しませんでした。
APIの提供が開始されたことで、様々なサービス・ソフト経由で利用できるようになりました。その一つとして、LINEのトークがあります。自身のLINEに、専用の公式アカウントを追加することで、「ChatGPT」をトーク上で利用できます。
「ChatGPT」をLINEに友達追加する手順
「ChatGPT」が、公式でLINE友達を提供しているわけではありません。今後、提供する可能性もありますが、2023年3月時点では、出していません。
外部の方が、「ChatGPT」のAPIを利用して、専用の友達を作っています。作成している方は、何人かいらっしゃいます。どの友達を追加するかは自由です。色々探してみましょう。
Twitterで「ChatGPT line」と検索すると、公開されている方を見つけられると思います。ただし、よく分からない方が作成したものは、嘘の可能性もあります。適当に追加するのではなく、事前にその友だちを追加した人数や、開発者の情報を調べてからにしましょう。自己責任です。
今回は、「Shibuya Yukito」さんが作成した「AIチャットくん(ChatGPT)」を追加してみたいと思います。(公式Twitterはこちら)本サービスは、無料プランと有料プランに分かれていて、無料プランだと、1日数回のやりとりしかできないという制限があります。
以下のサイトを、LINEがインストールされているスマホで開きます。あるいは、PCで開いてQRコードをスマホで読み取るという形でもOKです。
スマホのブラウザで開くと、LINEページが表示されます。僕は、Androidスマホ「Google Pixel 6a」を利用しています。iPhone(iOS)の方は、UIが異なるかもしれません。「LINEアプリを開く」をクリックします。
LINEアプリに切り替わります。友達追加の画面が表示されるので、「追加」をクリックします。
追加する際、プロフィール名の下に追加した人数が表示されます。あまりに少ない場合は、「ChatGPT」を偽った嘘アカウントの可能性があります。
「AIチャットくん(ChatGPT)」の場合、10万人を超えていて、Twitterで開発者が情報も発信していたので、大丈夫だと判断しました。利用する場合、自己責任です。
追加できたら、「トーク」をクリックします。
友だちリストの「公式アカウント」から確認できます。通常の「友だち」タブにはありません。
友だち追加すると、自動的に「AIチャットくん(ChatGPT)」のトークが作成されると思います。
「AIチャットくん(ChatGPT)」の使い方
トークを開いたら、友だちにメッセージ送信する時と同じように、質問したい内容を入力して、送信します。日本語でOKです。
試しに、以下の内容を送ってみます。本記事のURLを考えてもらおうという作戦です。
以下の記事タイトルの適切なパーマリンクを考えてください。アルファベットで、かつ単語の区切りは「-」にしてください。3~5単語くらいにしてください。
「ChatGPT」をLINEのトークとして利用する方法
ナポリタン寿司が、「AIチャットくん(ChatGPT)」に質問した内容
「ChatGPT」に質問する際のポイントをまとめた記事を書いています。本家ChatGPTでの解説ですが、LINEになってもベースは同じなので、通じる内容だと思います。
トークを送信すると、すぐに既読マークがつきます。回答が返ってくるまで待ちます。
待っていると、「chatgpt-line-talk-utilization
」と返信が返ってきました。これが、質問に対する回答ということです。LINEのUIなので、本当に相手から返信が来たみたいです。
入力フォーム上には、いくつかサンプルのボタンが表示されました。ここをタップすると、自動的にその内容をトークとして送信します。
1つだけだと、満足いかなかったので、複数の候補を出すように追加で質問しました。
「ChatGPT」の良さは、会話できる点です。一度の質問だけでなく、以前の会話を引き継いだまま、新しい質問を投げかけることができます。その結果、ちゃんと質問した内容に対して、複数のパーマリンク候補を教えてくれました。
ここで、サンプル質問に「悲しい気持ちへの向き合い方」というのがあったので、押してみました。自動的にそれが質問として送信されます。
しかし、僕の場合、以前の質問を引きずってしまい、ブログ記事のタイトルと勘違いされました。パーマリンクを教えられても…って感じです(笑)
以前の質問を引きずってしまった場合は、「今までの会話を忘れて、新規にお願いします。」と書いて、質問を返します。
今までの会話を忘れて、新規にお願いします。
悲しい気持ちへの向き合い方を、日本語で教えてください。
ナポリタン寿司が、「AIチャットくん(ChatGPT)」に質問した内容
以前の質問を忘れてくれます。新規に回答を生成します。
おふざけ質問をしてみました。
以降の会話は、掲示板のスレタイトルみたいな感じで返答してください。再度指示しなくても、ずっと掲示板のスレッドタイトル風にしてください。「www」や「草」があると、なお良いです。
テンプレートを貼っておきます。下記に従って返信してください。
【通常の返答】
ここに通常の返答を書いてください。【掲示板のスレタイトル風の返答】
ナポリタン寿司が、「AIチャットくん(ChatGPT)」に質問した内容
ここに掲示板風に変換した返答を書いてください。
上記質問のように、テンプレートを作成して、そのルールに従わせることも可能です。
誰かになりきって喋ってもらうことが可能です。自分の理想の性格や、しゃべり方の架空キャラを作って、それを「ChatGPT」に適用できます。語尾を「にゃん」にして…といった感じです。
制限について
「AIチャットくん(ChatGPT)」の場合、1日に利用できる質問数に制限があります。僕の場合、数回で制限が来ました。1日ごとに設定されているので、日付が変われば、また利用できるようになります。
制限に到達すると、「ご利用いただきありがとうございます。本日の制限回数に到達しました」と表示されます。その下に、プレミアムプラン(有料版)のリンクが表示されます。クリックで購入ページに飛びます。
感想
以上、「ChatGPT(チャット・ジーピーティー)」を、スマホのLINEで利用する方法でした。
見慣れたLINEアプリ上で利用できる点は、便利だと思います。僕の場合、PCで作業することが多いので、本家の「ChatGPT」ばかり利用しています。LINEをそもそも使っていません。