【ChatGPT Exporter】エクスポート(バックアップ)実装スクリプト
この記事では、質問に対して、AIが答えを教えてくれる自然言語処理サービス「ChatGPT(チャット・ジーピーティー)」に、エクスポート機能を実装するスクリプト「ChatGPT Exporter」について書きます。
ウェブサイトにJavaScriptを適用できるChrome拡張機能「Tampermonkey(タンパーモンキー)」などを利用します。
2023年3月時点では、「ChatGPT」のトーク部屋保存機能はありません。サーバー上に保存されていて、ローカルのPC内にデータを保存することはできません。
本記事で紹介するJavaScript(スクリプト)を導入すれば、サイドバーにエクスポートボタンが追加されます。以下の種類で保存できます。トークごとに保存できます。
- テキストをクリップボードにコピー
- スクリーンショット
- マークダウン
- ウェブページ(HTML)
例えば、ウェブページ(HTML)として保存すれば、いつでもオフライン上で会話のログを確認できます。コードのデザインなども維持したまま、保存できます。
任意のウェブサイトに自分で作成したJavaScriptを実行できるChrome拡張機能「Tampermonkey(タンパーモンキー)」を利用します。(Firefoxはこちら)本拡張機能以外にも、JavaScriptを実行できる拡張機能はいくつかあります。どれでもOKです。
リリース元:pionxzh
記事執筆時のバージョン:1.9.1(2023年02月27日)
インストール方法
本記事のスクリプトは単体では動作しません。そのスクリプトを動作させるためのChrome拡張機能を、別途ダウンロードしないといけません。
本記事では、「Tampermonkey(タンパーモンキー)」を利用します。Chromeウェブストアからインストールできます。
Firefoxをご利用の方は、以下からインストールできます。
スクリプトをインストールする
エクスポート機能を実装するスクリプトをインストールします。以下のサイトに公開されています。
「Tampermonkey」を導入した状態で、「スクリプトをダウンロード」ボタンをクリックします。
拡張機能の画面が表示されます。「インストール」をクリックします。僕は、既に1度入手していたので、「再インストール」という表記になっています。
インストールできたら、「ChatGPT」にアクセスして、「Tampermonkey」アイコンをクリックします。ダウンロードした「ChatGPT Exporter」スクリプトが有効になっていればOKです。既にページを開いている場合は、一度リロードする必要があります。
一時的にオフにしたい場合は、この画面からオフにして、ページをリロードします。
エクスポート機能の使い方
導入した状態で、「ChatGPT」にアクセスすると、左側サイドバーの下部に「Export」ボタンが追加されていると思います。
本スクリプトは、チャットごとでの保存になります。今後できるようになるかもしれませんが、2023年3月時点では、全ての部屋を一括保存する…といったことはできません。
保存したいチャット部屋を開きます。開いたら、「Export」ボタンにマウスホバーします。ポップアップで詳細画面が表示されます。保存したい種類(拡張子)を選択します。
以下の4種類が用意されています。僕は、よくHTMLを利用しています。
利用できるファイルの種類 | 日本語に翻訳 |
---|---|
Copy Text | テキストをクリップボードにコピー |
Screenshot | スクリーンショット(PNG) |
Markdown | マークダウン(MD) |
WebPage (HTML) | ウェブページ(HTML) |
クリックすると、そのファイルで保存されます。ダブルクリックで開きます。
HTMLとして保存した場合、スタイルも維持したまま保存されます。コードも綺麗にコピーできます。オフラインでいつでも確認できます。
注意点ですが、その時点での会話を保存するというものです。保存した後、別の会話をしても、その内容は、バックアップしたファイルに反映されません。その都度、保存しなおす必要があります。同期ではありません。
「Copy Text」にすると、クリップボードに会話のテキストがコピーされます。HTMLと違い、スタイルは維持されません。文字のみです。
「Screenshot」にすると、PNG拡張子の画像として保存されます。文字をコピーできるわけではないので、バックアップという意味では、弱いかなと思います。
ダウンロードするファイル名を変える
デフォルトでは、「ChatGPT-{timestamp}
」というルールに基づいて、ファイル名が生成されます。ダウンロードしたファイル名は、「ChatGPT-日付」という形になります。
このデフォルトファイル名は、「Export」にマウスフォーカス→ポップアップ上部のテキスト入力フォームで変更できます。
例えば、チャット部屋のタイトルにしたい場合、「{title}
」にします。
{title}
その部屋の名前で保存されます。
「【ChatGPT】タイトル」という形でもいいかもしれませんね。
【ChatGPT】{title}
感想
以上、自然言語処理サービス「ChatGPT(チャット・ジーピーティー)」に、エクスポート機能を実装するJavaScript「ChatGPT Exporter」についてでした。
僕の場合、オンライン上の会話は、なるべくスッキリさせたい欲があるので、定期的に使わなくなったチャットをPC内に保存してから、削除しています。削除してしまうと、その会話で続きを話すことができなくなるのが難点です。
余談ですが、「ChatGPT」に質問する際のポイントをまとめた記事を書いています。気になった方は、参考にしてみてください。