【AOMEI Backupper】PCのデータやハードディスクのバックアップソフト
この記事では、PC内のデータをバックアップできるソフト「AOMEI Backupper(アオメイ・バックアッパー)」について書きます。
シンプルで、初心者でも簡単に利用できると思います。
パソコンのデータをバックアップできるソフトです。
OSやアプリケーションの丸ごとシステムファイルのバックアップ、ドライブ単位、パーティション単位のバックアップ、個別で設定できるファイルバックアップなどを利用できます。
ブータブルディスクの作成、回復環境の設定、クローンなど、上級者向けの機能も搭載しています。
バックアップしたデータは、タスクと呼ばれる状態で管理され、いつでも履歴を確認、自動バックアップのスケジュール変更ができます。
僕はPC初心者で、難しい知識が分かりません。しかし、僕でもできました。バックアップと復元の2ステップを覚えることで利用できます。無料版と有料版がありますが、基本的なバックアップは、無料版で十分だと思います。
リリース元:AOMEI Technology(アオメイ・テクノロジー)
記事執筆時のバージョン:7.1.2(2022年12月14日)
ダウンロード方法
以下のサイトからダウンロードできます。
「無料ダウンロード」をクリックします。
再度「無料ダウンロード」をクリックします。
ダウンロードしたセットアップファイルを、ダブルクリックで起動します。
「Japanese(日本語)」が選択されていることを確認して、「OK」をクリックします。
Pro版を無料体験するかどうか聞かれますが、通常の無料版を利用する場合は、「スキップ」をクリックします。
「今すぐインストール」をクリックします。
「今すぐ体験」をクリックします。ユーザー体験向上計画に参加したくない場合は、チェックを外します。
初回は勝手に起動してくれます。次回からは、スタートメニューの「A行」にある「AOMEI Backupper」フォルダー→「AOMEI Backupper」をクリックすることで起動できます。
バックアップ
基本のバックアップができます。
システムバックアップ
「システムバックアップ」は、WindowsのOSやアプリケーションを、丸ごとバックアップする機能です。
初心者さんは、「システムバックアップ」でシステム全体をバックアップ、「ファイルバックアップ」で重要な写真や動画をバックアップしておけば問題ないと思います。何を基準に問題ないとするかは人それぞれですが、僕的には、これをしとけば何かあっても大丈夫だと思っています。
バックアップタブを開いて、「システムバックアップ」をクリックします。上部の「タスク名」から好きな名前を決めます。
タスク名の下には、バックアップするファイルが表示されています。システムバックアップの場合は、勝手にWindowsが入っているドライブが選択されているので、変更する必要はありません。
下部にあるテキストボックスで、バックアップ先の場所を選択します。クリックして、「ローカルパスを選択」をクリックします。
好きな場所を指定します。この時、Windowsが入っている同じドライブ(Cドライブ
)にすると、データが破損した時に復元できない可能性があるため、外付けHDDなどの別ドライブにします。
「F:\【AOMEIバックアップ】データ
」といった場所を指定すると、「英語以外の文字を含まない方がトラブル発生を防ぎます。」と表示されました。日本語は非推奨らしいです。
日本語だけでなく、「【】
」といった記号が含まれている場合も、メッセージが表示されました。最終的に「F:\AOMEI Backupper OS
」にしました。
場所を指定できたら、左下の「オプション」や「スケジュール」から、バックアップの設定をします。
設定できたら、右下の「開始」をクリックします。
今すぐバックアップするかどうか選択します。初回は、時間がある場合、すぐ実行した方がいいと思います。
バックアップが開始されます。
ウィンドウを閉じていても、システムトレイに表示されて、バックグラウンドで実行されます。タスク名がフォルダー名になるのではなく、「System Backup
」という名前のフォルダーが生成されました。
オプション
バックアップに関する設定ができます。メモを取ったり、バックアップにパスワードを付けられます。
本ソフトは、ソフト本体とバックアップしたイメージファイルさえあれば、誰でも復元できてしまいます。「バックアップの暗号化を有効にする」をオンにすることで、任意のパスワードを設定でき、復元する際に入力を求めることができます。
パスワードは、「AES(高度暗号化基準)」で保護されており、最大で64文字まで設定できます。データを復元する際に必要になるので、自分が忘れないように気を付けましょう。
スケジュール
「スケジュール」から、自動バックアップを有効にできます。バックアップする間隔を決めておけば、自動で定期的にバックアップしてくれます。
バックアップの発動タイミングは、「日(デイリー)」、「週(ウィークリー)」、「月(マンスリー)」、イベントトリガー、USB挿入から選択できます。
試しに「週(ウィークリー)」にしてみました。その下に、曜日選択画面が表示されます。好きな曜日、時刻を指定します。
週に1回、月に1回という決まりはありません。「月(マンスリー)」にして、複数選択も可能です。下記画像でいうと、毎月1日と15日の12時に実行することになります。
バックアップスキーム
バックアップ方式を選択できます。
「よく分からない!」という場合は、本ソフトが推奨している「増分バックアップ」がいいと思います。
バックアップ方法の違い | 説明。括弧にデメリット記載 |
---|---|
フルバックアップ | 毎回全てのファイルをバックアップする(時間がかかる。容量を食う) |
増分バックアップ(おすすめ) | 初回にフルバックアップ、2回目以降は、前回変更された部分だけバックアップ(全てのデータが揃っていないと完全な復元ができない) |
差分バックアップ | 初回にフルバックアップ、2回目以降は初回から変更された分をバックアップ(時間がかかる。容量を食う) |
詳しくは、公式ブログが参考になります。
ディスクバックアップ
「ディスクバックアップ」は、ドライブを丸ごとイメージファイルとしてバックアップできます。
バックアップしたいディスクを選択します。例えば、「Cドライブ
」を丸ごと「Eドライブ
」にバックアップするといったことができます。
ドライブを丸ごとバックアップするので安心ですが、個人的に普段のバックアップ方法としては、おすすめしません。ドライブの丸ごとバックアップは、容量を消費し、時間もかかります。
バックアップが不要なファイルまでバックアップされるので、基本はシステムバックアップ、動画や写真などは、個別のファイルバックアップでカバーする方法がおすすめです。
例えば、ゲームなんかで、本体データをPCにインストールして、セーブデータはオンライン上に保存されるパターンがありますよね。この場合、ゲームが消えても、最悪再インストールすればいいので、わざわざバックアップするほどではないと思います。
パーティションバックアップ
ドライブを仕切っているパーティションごとでバックアップできます。
ファイルバックアップ
ファイルやフォルダーをバックアップできます。個別で場所を指定できるので、初心者さんにおすすめです。動画や写真が入っているフォルダーを、ピンポイントでバックアップできます。
「開始」をクリックすることで、バックアップが開始されます。指定した場所に「My File Backup
」という名前のフォルダーが作成されて、その中に保存されます。
「操作は完了しました」と表示されれば、バックアップ完了です。
「Dドライブ
」にある重要なフォルダーやファイルを、「Eドライブ
」にバックアップできました。
中身は、「.afi
」拡張子で保存されていました。復元する時は、AOMEI Backupperを介してじゃないと復元できないようになっています。
同期
ファイルやフォルダーを同期できます。
「ベーシック同期」だと、指定したフォルダーを、バックアップ先に全く同じ状態で作成します。
例えば、Dドライブ
の「テストフォルダー」をEドライブ
に同期するとします。テストフォルダーの中に、画像データを追加で入れて、同期をクリックすると、Eドライブの中にも画像データがコピーされます。
コピーに近い感じです。1つ気を付けたいのが、同期なので同期元のデータを削除すると、同期先のファイルも消えます。
復元
「AOMEI Backupper」でバックアップしたイメージファイルを復元できます。復元→「イメージファイルを選択(または、タスクを選択)」で、バックアップしたファイルを選択します。
「タスクから選択」だと、設定したバックアップ方法の中から選択できます。「イメージファイルを選択」だと、PC内にある本ソフトのイメージファイルから選択できます。別PCから移行したイメージファイルの場合は、後者の方法を利用して復元します。
クローン
システム、ディスク、パーティションをクローンできます。
クローンは、100%のコピー(複製)です。例えば、HDDのデータをSSDに移動する時に、1つずつコピーするよりも、クローンで丸ごと100%コピーするほうが、楽です。コピーし忘れを防げます。
ツール
ブータブルメディアやログの確認などができます。
ブータブルディスクの作成
「Linux」か「Windows」のブータブルディスクを作成できます。
ブータブルディスクは、OSの起動メディアです。例えば、USBにブータブルディスクを作成しておけば、万が一、PCでWindowsが起動しなかった時に、USBからWindowsを起動して、問題を解決できるかもしれません。
個人的には、以下の2点から、そこまで気にする項目ではないのかなと思います。USBに余裕がある方は、やっておいて損はないです。本項目に限らず、バックアップは保険みたいなものなので、やればやるほど安心です。手間と時間と容量をどれだけ犠牲にするかの天秤です。
- 一般利用で、OSが起動しなくなることは滅多にない
- 初心者さんだと、仮にブータブルディスクを作成していても、解決できるかどうか怪しい
回復環境の設定
有効にすると、「AOMEI Backupper」の設定画面を、Windowsブートメニューに表示できます。
万が一の時に、OSは起動しないけどブートメニューは起動する…といったことがあるので、ここからバックアップの復元ができるのは便利かもしれません。
無料版と有料版の違い
本ソフトは、無料版と有料版があります。以下のように合計4つのプランがあります。1つだけ無料版で、他3つはグレードが異なる有料版といった感じです。
無料版 | 有料版 |
---|---|
Standard | Professional |
Workstation | |
Technician |
料金や、より詳しい違いについては、公式サイトを参考にしてみてください。
参考:AOMEI Backupperのアップグレード | 期間限定オファー!
感想
以上、WindowsのOS、ディスク、パーティション、ファイルなどをバックアップできるシェアウェアソフト「AOMEI Backupper(アオメイ・バックアッパー)」についてでした。
自動バックアップや、フォルダーバックアップが、無料で利用できる点が便利だと思いました。