【Android】画面の最小幅(サイズ)を広げると世界が変わった話
この記事では、「Galaxy」や「Google Pixel」シリーズなどのAndroidスマホで、画面の最小幅を広げてみると、世界が変わった話について書きます。
初期値よりも最小幅を大きくして、スマホをタブレットのようなレイアウトで使うと、超絶便利です。
Androidを使っている皆さん、画面の表示サイズって弄ったことありますか?
僕は本記事を書くまでなかったです。ブログを始めて、色々な方から便利情報をいただくようになったのですが、その中で「Androidの画面サイズ(最小幅)を変えると、世界が変わるよーん」というのがありました。
早速教えていただいた手順で、画面サイズを変更してみました。結果、めちゃめちゃ快適になったので、共有したいと思います。開発者向けオプション内にある「最小幅」という項目の数値を変更します。
Android6以上を使っている方なら、恐らく全員出来ると思います。大体1分もあれば、変更できます。いつでも元に戻せます。
iPhoneは恐らくできないと思います。こういう拡張性は、Androidの特権と聞いたのですが、もしできるのであれば、問い合わせにて教えていただければなと思います。
画面の最小幅を大きくすることで、タブレットの画面を小さくしたかのようなレイアウトになります。自由自在にサイズ指定できます。1ページに表示されるコンテンツ(画像や文字)が増えるので、スクロール量が減ります。俯瞰でパッと、ウェブサイトの記事やLINEのトークを閲覧できます。
「最小幅ぁ?何それ?」という方にほど試してほしいなぁ~って思います。Androidスマホ(Galaxy)を使っているリア友に教えたら、「これやばいな」って驚いていました。僕もです。
「Pixel」シリーズで画面サイズ(最小幅)を変更する手順
開発者向けオプションを有効にする
画面の最小幅を変えるには、開発者向けオプションを解放しないといけません。通常の設定画面には項目がなく、開発者向けオプションだけに存在するためです。既に解放している方は飛ばして、こちらに進んでOKです。
まだ開放していない方は、下記記事を参考にしてみてください。設定アプリ内のビルド番号を連打します。
画面の最小幅(dpi)を変更する
設定アプリのトップページに戻って、「システム」をタップします。一番下の「リセットオプション」の上にある「開発者向けオプション」をタップします。
ページをスクロールして、「描画」項目まで移動します。結構下のほうにあります。描画項目の中に「最小幅」という項目があります。アニメーション速度項目の近くにあります。タップします。
数字の入力ダイアログが表示されます。僕の「Google Pixel 7a」の場合、確か411dpだった気がします。結構数字を弄った後に、確かデフォルト値はこれだったような…と手探りで戻したので、全然違ったらごめんなさい。
デフォルト値は、端末によって異なります。もし戻す予定がある場合は、どこかに数字をメモしておきましょう。画面の情報量を増やしたい場合は、デフォルト値より数字を大きくします。試しに、550と入力してみます。入力できたら「OK」をタップします。
いきなりデフォルト値より、300も400も大きい数字にしないようにしましょう。大変なことになります。画面の文字サイズ等が一気に小さくなって、タップできなくなり、戻せなくなる…みたいな最悪のパターンになる可能性があります。
50ずつ…といったように、徐々に数字を調整することをおすすめします。スマホの再起動等は不要で、若干の読み込みがあった後、すぐに反映されるので、ちまちま変えるのも手間じゃないと思います。地道に変えていって、自分の最適な数値を見つけてみましょう。
間違っても「1000」とか「10」とかにはしないように注意です。取返しのつかないことになる可能性があります。
「Google Pixel 7a」の場合、低すぎる数値を設定しても、「350dp」になりました。もしかしたらスマホによるのかもしれませんが、最低ラインが存在しているかもしれません。
数秒ラグ・読み込みが入った後、ダイアログが閉じて設定が反映されます。画面の最小幅が変わります。411→550は結構変わります。
Androidでは、端末ごとに最小幅(単位はdp)と呼ばれる画面サイズが設定されています。通常のスマホでは、大体350~400ちょっと程度のdpが設定されています。一方、タブレットでは500dp以上が主流だと思います。
最小幅を変えるということは、「実物はスマホなんだけど、無理やり画面上でタブレットのような表示にする」という意味です。具体的にどのように変わったか画像を見たい方は、こちらに飛んでください。
「Galaxy」で画面サイズ(最小幅)を変更する手順
開発者向けオプションを解放する
「Pixel」シリーズ同様、「Galaxy」シリーズも、デフォルトでは開発者向けオプションが表示されていません。
端末情報→ソフトウェア情報→ビルド番号を7回以上連打することで、表示されます。端末によって、ところどころ名称や項目の場所は異なるかと思いますが、「ビルド番号を連打する」という点は恐らく一緒です。
最小幅を変更する
設定アプリを起動して、項目の下らへんにある「開発者向けオプション」をタップします。
開発者向けオプションを開いたら、「最小幅」という項目を探します。「Galaxy S8」だと、真ん中あたりにある「描画」項目にあります。
タップすると、数値を変更できるダイアログが表示されます。数値を調整します。「Galaxy S8」の場合、初期値は「360dp」になっていました。
OKをタップすると、画面がきゅっと小さくなって、画面サイズが変わります。設定画面の元々(360dp)と、500dpの比較画像を貼っておきます。
最小幅を変更した色々な画面の比較
実際に僕のAndroidスマホで変更する前と、変更した後の比較画像を貼っておきます。
LINE
LINEなどの文字が主体のアプリでは、かなり変化が確認できると思います。本来見えなかった部分までトークが見えています。それぞれの要素が小さくなることで、1ページに収まる情報量が増えています。
設定
設定画面も変化を感じやすいと思います。変更前はシステムページの「システムアップデート」までしか表示されていませんでしたが、変更後は開発者向けオプションまで、スクロールしなくても見えるようになりました。
スマートニュース
スマートニュースアプリです。
Google Play
「Google Play」アプリです。おすすめ欄が二列になったり、全体的に見えるアプリ量が増えます。
ホーム画面
ホーム画面です。スクリーンショット上だとそこまで変化がないように見えますが、実際はアイコンサイズがきゅっとなっているのが分かります。
YouTube Music
「YouTube Music」です。下記画像では、デフォルトで見えなかった「関連プレイリスト」が見えるようになっています。
Twitter(ウェブサイト版)
ウェブブラウザアプリからアクセスした「X(旧Twitter)」です。ウェブ版だと、最小幅を広げすぎると画面のレイアウトががらっと変わりました。
具体的には、ページ下部に固定表示されていた各種ボタン(ナビゲーション項目)が、タブレットやPCと同じように左側に配置されました。
「Instagram」アプリです。写真のタイル自体の大きさは変わりません。ボタンや文字などの要素が小さくなり、結果として1ページに収まる写真量が増えます。
「Galaxy S8」での画像
僕が以前持っていた「Galaxy S8」での比較画像を貼っておきます。
感想
以上、「Galaxy」や「Google Pixel」シリーズなどのAndroidスマホで、画面の最小幅を広げる方法でした。
注意点ですが、最小幅を大きくしすぎると、強制的にタブレットのUIになってしまい、逆に操作しにくくなる場合があります。どこかの数値に境界線があり、それ以上にすると、タブレットUIになります。僕の「Google Pixel 7a」では、550にしています。
例えば、下記画像は最小幅を広げすぎたアプリスイッチャー画面です。通常の1列表示から、2列になっています。他にもキーボードのレイアウトがタブレット用になる場合もあります。
世界が変わると書きましたが、あくまで僕個人レベルの話です。「文字やボタンは大きいほうがいい!」という方には不向きだと思います。
僕の母親なんて、LINEの文字めちゃくちゃでかいです。そういった方にとっては、変えないのがベストで、なんなら数値を低くするほうがいいかもしれません。皆さんのAndroidライフがより快適になることを祈っております。