【システムUI調整ツール】「Pixel 7a」に秒を表示する方法
この記事では、僕が持っているAndroidスマホ「Google Pixel 7a」の上部にあるステータスバー内の時計に、秒を表示させる方法を書きます。
標準の設定にはないので、「システムUI調整ツール」アプリを使うか、ADBコマンドを実行します。
Androidに隠されている「システムUI調整ツール」という機能から、ステータスバー上部の時計に秒を表示できます。通常は、「〇:〇(〇時〇分)」という表記になっていて、秒は表示されていません。
Androidのバージョン8以前は、ちょっとした方法で「システムUI調整ツール」画面にアクセスできていたようですが、Android9以降はアクセスできなくなっています。僕が持っている「Google Pixel 7a(2023年5月に購入)」は、記事執筆時点でAndroid14です。
しかし、設定自体は生き残っています。今でもADBコマンド等を使うことで、「システムUI調整ツール」画面にアクセスできます。
ADBコマンドを使うには少々難易度が高いため、本記事では外部アプリを利用して、「システムUI調整ツール」にアクセスし、秒を表示する設定をオンにしてみます。いちおADBでオンオフする方法も書きます。
本記事は、「Google Pixel 7a」での解説です。他の機種等ではできない可能性があります。実際、友だちが持っているGalaxy10スマホで試してもらったんですが、「システムUI調整ツール」のアプリがそもそもインストールできなかったようです。
「システムUI調整ツール」アプリのインストール方法
Androidのゲームやアプリをインストールできる公式ストア「Google Play」からインストールできます。
厳密にいうと、ストアにあるのは、「システムUI調整ツール」ではなく、「システムUI調整ツール」にアクセスするためのショートカットの役割を担っているアプリです。
僕がインストールしたのは「SystemUI Tuner Shortcut」というアプリです。友だちのGalaxyだと、この時点でインストールできなかったようです。一部機種や、AndroidはAndroidでも独自OSだとできない可能性が高いです。
「Google Play」ストアアプリを起動して、検索ボックスに「システム」と入力すると「システムUI調整ツール」が検索候補に出ると思います。タップすると、色々似たようなアプリが出てきます。
露骨にレビューが低かったり、インストール数が低いのは怪しいのでやめたほうがいいですが、それ以外は、多分機能的に似たり寄ったりだと思います。
僕は、「SystemUI Tuner Shortcut」というアプリにしましたが、多分どれでもいいです。何個か試してみましたが、同様にできました。
「システムUI調整ツール」で秒を表示する方法
アプリをインストールできたら、タップして起動します。
「ステータスバー」をタップします。
色々ステータスバーに関する設定が出てきます。下の方にある「時間」をタップします。
通常は「時間、分を表示(デフォルト)」になっています。「時間、分、秒を表示」に変更します。
変更した時点で、ステータスバー上部の時計に秒が表示されます。僕の場合、再起動は不要でしたが、人によっては必要かもしれません。ちゃんと1秒ごとに数字が変わります。
ホーム画面やLINEを開いている時でも、ずっと秒表示になってくれます。比較画像を貼っておきます。
やっぱり戻したくなったら、アプリを起動→ステータスバー→時間→「時間、分を表示(デフォルト)」にします。余談ですが、そもそも時計が不要な場合は、「このアイコンを表示しない」にします。
【余談】アプリではなく、ADBで実行する方法
ADB(Android Debug Bridge)コマンドを利用することでも、秒表示をオンオフできます。恐らくこの方法は、「システムUI調整ツール」アプリをインストールできないGalaxyなどでもできると思います。持っていないので分かりませんが…。
ただし、結構高度なので初心者さん向けではないかなと思います。
ADB環境を用意する
PCでADBを使えるように初期設定・インストールする必要があります。一度ADB環境を構築したら、2回目以降は不要です。詳しくは、下記記事を参考にしてみてください。
秒を表示するADBコマンドを実行する
Androidの開発者向けオプションを有効にして、「USBデバッグ」をオンにします。オンにした状態でUSBコードを使って、PCと有線接続します。
Androidスマホ側で、「デバッグをオンにしますか?」うんぬんのダイアログが表示されたら、「許可(「はい」だったかも?)」をタップします。
PC側でコマンドプロンプトを管理者権限で起動します。以下のADBコマンドを実行します。「clock_seconds
」が秒の設定で、「1
」がオンにする=秒表示にするという意味です。
adb shell settings put secure clock_seconds 1
成功したら、2行目(C:\Windows\System32
)が表示されます。成功しました的なメッセージはありません。もし「a: no devices/emulators found
」的な別のメッセージが表示されたら、エラーで失敗しています。
実行したら、Androidスマホのほうでステータスバーの時計に秒が追加されます。すぐに反映されて、スマホの再起動等は不要でした。
やっぱり戻したくなった場合は、以下のADBコマンドを実行します。「null
」がデフォルトに戻すという意味です。デフォルト値が「0
」なので、「adb shell settings put secure clock_seconds 0
」でもOKです。
adb shell settings put secure clock_seconds null
感想
以上、僕が持っているAndroidスマホ「Google Pixel 7a」の上部にあるステータスバー内の時計に、秒を表示させる方法でした。
余談ですが、「adb shell settings list secure
」コマンドで、オンオフできる項目を一覧で確認できます。
adb shell settings list secure