【Caesium Image Compressor】画質を落とさず画像圧縮するソフト
この記事では、JPG、PNG、WEBPの画像をまとめて圧縮して、容量を削減できるソフト「Caesium Image Compressor」について書きます。
画像圧縮ソフトです。ソフトを起動して、圧縮したい画像をドラッグ&ドロップして追加します。1枚でも複数枚でもOKです。JPG、PNG、WEBP拡張子に対応しています。圧縮設定をおこなって、「圧縮開始」ボタンを押すと、画像が圧縮されます。容量を減らすことができます。
圧縮具合(品質)は、スライダーで調整できます。0~100の間で指定できます。初心者でもサクッと利用できると思います。圧縮だけでなく、サイズ変更にも対応しています。指定の横幅、高さ、パーセントで指定してリサイズできます。拡張子の変更もできます。
メタ情報(Exif情報)を保持するかどうか、作成日時・更新日時を維持するかどうか、どこに保存するかなどを設定できます。Windows10、Windows11、どちらでも利用できます。
「画質を落とさずに、綺麗に圧縮したい!」という方におすすめです。僕は、ブログにアップロードする写真を圧縮するのに利用しています。
リリース元:Matteo Paonessa(GitHubはこちら)
記事執筆時のバージョン:2.7.1(2024年06月02日)
ダウンロード方法
「GitHub」からダウンロードできます。公式サイトからでもダウンロードできます。
今回は「GitHub」から入手してみます。アクセスしたら、最新版の「Assets」をクリックして展開します。Windowsのインストール版、ポータブル版、Mac版の3種類用意されています。ポータブル版はインストール不要で、USBに入れて持ち運べるタイプです。
僕はWindowsでインストールして使いたいと思ったため、「caesium-image-compressor-〇〇-win-setup.exe
」をクリックします。
インストールしたセットアップファイルをダブルクリックで起動します。
インストール中に利用する言語を指定します。僕は日本語にして「OK」をクリックしました。
内容を確認して「同意する」を選択します。「次へ」をクリックします。
インストール場所を指定して「次へ」をクリックします。デフォルトでは「C:\Program Files\Caesium Image Compressor
」になっています。特に変える必要はないと思います。
デスクトップにアイコンを作成するか選択して、「次へ」をクリックします。
「インストール」をクリックします。
「完了」をクリックします。インストールは以上です。
使い方
インストール版の場合、インストールしたらスタートメニューの「C行」にアプリが登録されます。クリックで起動できます。
画像を追加する
本ソフトを起動して、左側のエリアに圧縮したい画像をドラッグ&ドロップします。1枚でも複数枚でもOKです。
ドラッグ&ドロップではなく、上部のツールバー内にある「」ボタンからでも追加できます。その横の「」はフォルダーを指定できます。そのフォルダー内にある全ての画像が追加されます。
追加するとリストにファイル名が表示されます。
圧縮レベルの設定
各設定をしていきます。一度設定すれば、今後再起動しても設定を維持してくれます。「圧縮」タブで品質具合を設定できます。拡張子ごとで調整します。
スライダーになっているので、マウスで掴んで動かします。0~100の間で調整できます。
品質の数字は、以下の表のようになっています。小さくしすぎるとその分容量が小さくなりますが、画像自体が壊れて見にくくなります。僕は80にしています。なるべく数字は大きい方がいいと思います。
選択肢 | 画質 | 容量 |
---|---|---|
数字を小さくする | 悪くなる | 小さくなる |
数字を大きくする | 良くなる | 悪くなる |
メタデータ(Exif情報)を消したい場合は、「メタデータを保持」のチェックを外します。
サイズ変更の設定
「サイズ変更」タブで、圧縮時に画像サイズも変更できるようになります。デフォルトでは「変更しない」になっています。
サイズ指定、倍率指定、短辺合わせ、長辺合わせの中から設定できます。
例えば倍率指定にすると、幅と高さのパーセントを設定できるようになります。元の画像からどのくらいのパーセントにリサイズするか?という意味です。50%にすると元画像の半分サイズになります。縦横比を壊したくない場合は、「縦横比を維持」にチェックします。
出力設定
「出力」タブで、どこに保存するか設定できます。フォルダーの「選択」から保存先を設定できます。空欄だと圧縮時にエラーが出るので注意です。
元画像を上書きしてもよい場合は「入力と同じフォルダー」にチェックします。注意点ですが、同じ場所に別名で保存するわけではありません。上書きされます。この場合は保存先フォルダーが空欄でもOKです。
ファイルの日時を維持するかどうかもここで設定できます。
「Format」で画像の拡張子を変更できます。「Same as input」にすると、元画像と同じ拡張子にします。JPG、PNG、WEBPに変えられます。
圧縮の実行
設定できたら「」ボタンをクリックします。
出力タブの「入力と同じフォルダー」にチェックした場合、圧縮時に上書き確認メッセージが表示されます。「はい」をクリックします。もし、「Format」で別の拡張子に出力するよう設定した場合は、上書きされません。別の拡張子で共存します。
圧縮が開始されるので待ちます。数枚だと一瞬で終わります。ダイアログが表示されるので「OK」をクリックします。
指定した場所に圧縮後の画像が保存されています。圧縮前と圧縮後の比較画像を貼っておきます。品質80で圧縮してみましたが、かなり圧縮されました。
品質80と品質0で圧縮した比較画像を貼っておきます。やはり、デフォルトの80が良いと思います。0にするとよく分からない画像になりました。80だと程よく圧縮して、画質も違いが分かりませんでした。
プレビュー機能の利用
圧縮前に完成後の画像をプレビューでチェックする機能を搭載しています。リストに画像を追加して、上部の虫眼鏡ボタンをクリックします。
圧縮後のイメージ画像が下部に表示されます。
ウィンドウサイズによっては、プレビューを表示しても小さくて見にくいかもしれません。マウスで境界線を掴んで動かすことで、レイアウトを調整できます。動画を貼っておきます。
今後自動でプレビューを表示してほしい場合は、上部の「表示」タブ→「自動プレビュー」にチェックを入れます。
リストから削除する
リストを選択して下部にある「消去」ボタンをクリックします。Ctrl+Aで、リスト内の全項目を選択できます。ここでの削除は、PC内から画像を消すわけではありません。本ソフトのリスト上から消すだけです。
設定
上部のツールバーにある歯車ボタン(⚙)をクリックします。
一般
一般に関する設定ができます。
テーマ項目の部分で「Fusion (Dark)」を選択すると、ダークモードになります。変更したら一度本ソフトを再起動しないと反映されません。
言語
言語を変更できます。僕の環境だと最初から日本語でした。
圧縮時のメッセージと警告ダイアログのスキップ
僕が本ソフトを初めて使った時はなかった機能です。それもそのはずで、本機能は僕が機能リクエストとしてGitHubに投稿して、バージョン2.4.0(2023年4月30日)以降、実装していただいた機能です。個人的にかなりおすすめです。
デフォルトだと上書きする際や、圧縮後にメッセージダイアログが表示されます。「圧縮中のメッセージと警告ダイアログをスキップする」にチェックを入れることで、これらのダイアログを表示させないようにできます。
僕はブログで使う画像を全て本ソフト経由で圧縮しています。かなりの枚数になるので、いちいちメッセージダイアログが表示されると、その都度EnterやOKボタンを押す手間が発生します。
ダメ元で開発者様に投げかけてみたんですが、まさか反応してくれるだけでなく、実装してもらえるなんて思っていませんでした。嬉しいです。
感想
以上、JPG、PNG、WEBPの画像をまとめて圧縮して、容量を削減できるソフト「Caesium Image Compressor」についてでした。
初心者でも画質を落とさずさくっと圧縮できるので便利です。オンライン上で動作するツールもあるようです。こちらからアクセスできます。